日経平均は軟調継続、中小型物色の兆しも

10月 16th, 2014

〔株式マーケットアイ〕

 

<11:04>  日経平均は軟調継続、中小型物色の兆しも

 

日経平均は軟調継続。1万4700円半ばで推移している。市場からは「一時400円を超える下げとなったが、ここま ではある程度読めていた部分がある。押し目買いの好機ととらえ、中小型株で下値を拾う動きが始まっている。これが主力株に広がればというところだが、この 地合いからみて指数が大きく戻すということは見込みにくい」(国内証券)との声が出ている。

 

 

<10:08>  日経平均は下げ一服、安値圏で売り買い交錯

 

日経平均は下げ一服、1万4700円台前半で推移している。引き続き調整圧力は強いものの、売られ過ぎの反動から買 い戻しが入っているほか、バリュエーション面での割安感も意識され始めている。市場では「足元の米経済指標が下振れ、世界景気をけん引してきた米景気の腰 折れ懸念も出てきたが、前日の米国市場ではダウ輸送株指数やフィラデルフィア半導体指数など景気に敏感な指数が逆行高している。米株安はエボラ熱の影響が 大きかった可能性もある」(国内証券)との声が出ている。

 

 

<09:26>  大幅反落、4カ月半ぶり安値圏 リスク回避強まる

寄り付きの東京株式市場で日経平均は大幅に反落。節目の1万5000円を割り込み、下落幅は一時前日比390円と なった。5月30日以来、4カ月半ぶりの安値圏で推移している。TOPIXも取引時間中としては4カ月半ぶりに1200ポイントを割り込んだ。全業種が下 落する展開。世界景気の先行き懸念がリスク回避の動きにつながっている。

前日の米国株市場では米経済指標が市場予想を下回ったことなどで、ダウ平均が一時急落。引けにかけて下げ渋る動きが みられたものの、主要3指数はそろって下落となった。またドル/円 も105円後半まで円高方向に振れており、これらの外部要因も嫌気されている。日中は買い手掛かり材料に乏しい中で、日銀によるETF買いや政策期待をも とにした買戻しなどの動きで指数は下げ渋る展開も予想されている。

 

 

<08:34>  寄り前の板状況、主力輸出株など売り優勢

 

市場関係者によると、寄り前の板状況は主力輸出株において、トヨタ自動車 、ホンダ 、キヤノン 、ソニー 、パナソニック がいずれも売り優勢。

指数寄与度の大きいファーストリテイリング 、ファナック も売り優勢となっている。

銀行株は三菱UFJフィナンシャル・グループ 、三井住友フィナンシャルグループ が売り優勢。みずほフィナンシャルグループ がやや売り優勢となっている。

 

円安で株価が上がる2つのメカニズム

9月 29th, 2014

円安で企業収益は改善し、株価は上がる。それは、2つのメカニズムである。第1に、もともと日本から輸出していたモノの利益率が高まることである。 400万円のコストをかけて作った自動車を米国市場で5万ドルで売っていた場合、1ドル80円なら利益ゼロだが、1ドル100円なら利益は1万ドルだ。だ から利益率は上がる。

しかし、価格引き下げで販売数量を伸ばし、輸出を増やし、生産を増やす、という行動には出ない。米国市場においては、5万ドルが最適な企業戦略価格だからだ。だから、輸出は伸びず雇用は増えないが、利益は増える。賃金は、この企業は上がる可能性はある。

も う一つのメカニズムは、より単純で、たとえば、この自動車会社の米国現地子会社の利益が年間10億ドルだったとすると、円換算が80円なら800億円、 100円なら1000億円になるなら、2割増益になるからだ。この二つのメカニズムで、企業収益は大きく改善したのである。

先日、ある外資 系証券会社の分析を見た。円安の企業収益に与える影響というものだった。輸出企業に限らず、企業全体である。輸入企業、内需企業は輸入コスト高で苦しくな るのは当たり前である。しかし、輸出と輸入、内需、すべての企業への影響をトータルすると、前述の増益の第一のメカニズムを考慮してもマイナスであること が判明したそうだ。つまり、モノの実際の輸出入では明らかに損失なのである。

これは前述の経済学が述べたとおりで、交易条件の悪化が、いわゆる経済厚生の水準を低下させるというモノで、企業部門に限ってもマイナスだったのだ(消費者は100%マイナスであるから、日本経済全体ではそれ以上のマイナスだが、ここでは関係ない)。

しかし、前述の「第二のメカニズム」=子会社効果は大きなプラスで、これを加えると、トータルでプラスになるという分析だった。だから、円安で株高になるのは正しい、という議論であった。

■円安による株高は長続きしない

これは何を意味するか。実態ベース、実質ベースでは、日本企業、上場企業に限っても大きなマイナスであることを示している。なぜなら、子会社の利益は円換算にした場合にプラスとなるだけで、ドルベースで考えると不変だからだ。

そ して、実体経済ベースではマイナスなのだから、これは実質ベースで考えれば、上場企業にとってすら大きなマイナスなのだ。なぜなら、もはや海外企業を買収 しようにもより多くの円が必要になり、海外企業にとっては、より少ないドルや元で日本企業や人材や土地を買うことができるからだ。

こうなると、やはりファンダメンタルズで考えると、円安株高というのはごく短期の会計上の利益改善に着目した動きということになる。ファンダメンタルズ的に言えば、持続はしないということになる。

実際、円安がすすんでも株高にならない場合が、最近は散見されるようになってきた。そのときの市場のムード次第、仕掛ける側の都合次第で、円安は株高につながったり、つながらなかったりするようになっている。

意外と市場もファンダメンタルズに近づいていると言えるかもしれない。